Sunday, October 16, 2005

収穫2005/8/7 - 10/9

[jazz]
Hervie Nichols Trio : '56 Blue Note, 1200円 新宿DiskUnion Jazz館2F 9/3
Blue Mitchell / Down With It! : '65 Blue Note, 1400円 新宿DiskUnion Jazz館2F 9/3
Brad Mehldau / Anything Goes : '04 Warner, 1400円 新宿DiskUnion Jazz館2F 9/3
David S. Ware / Go See The World : '98 Sony, 800円 新宿DiskUnion Jazz館2F 9/3
Quincy Jones / Quntessence : '61 Impalse!, 1200円 BookOff高田馬場北店

[rock]
Jefferson Airplane / Surrealistc Pillow : '67 RCA,1000円 新宿DiskUnion本館7F 8/7
Neil Young / Everybody Knows This is Nowhere : '69 Reprise,1000円 新宿DiskUnion本館7F 8/7
Jimi Hendrix / Live at the Fillmore East : '70 MCA,1400円 新宿DiskUnion本館7F 8/7
Bob Dylan / John Wesley Harding : '68 RCA,1000円 新宿DiskUnion本館7F 8/7
The Doors / Waiting For the Sun : '75 Elektra,1000円 新宿DiskUnion本館7F 9/3
Frank Zappa / Freak Out! : '65 BMI,1000円 新宿DiskUnion本館7F 9/3
Spitz / 三日月ロック : '02 Universal, 1000円 新宿DiskUnion本館B1F 10/9
Date Course Pentagon Royal Garden / Structure et Force : '03 Blues Interactions, 2100円 新宿DiskUnion本館B1F 10/9
Phew / Songs : '91 Parco, 1600円 新宿DiskUnion本館B1F 10/9

[black]
Parliament / Mothership Connection : '75 PolyGram, 800円 新宿DiskUnion Soul/Blues館 9/3
Donny Hathaway : '71 Rhino, 1200円 新宿DiskUnion Soul/Blues館 9/3
Curtis Mayfield / Got to Find a Way : '74 Jimco, 1300円 新宿DiskUnion Soul/Blues館 10/9

[avant]
Axel Dorner / A Bruit Secret 03 : '01 A Bruit Secret, 1000円 新宿DiskUnion本館6F 8/7
Taku Sugimoto / principa sugimatica : '04 A Bruit Secret, 800円 新宿DiskUnion本館6F 8/7
Boredoms / Super Roots 6 : '96 Warner, 1200円 新宿DiskUnion本館6F 8/7
AMM / The Nameless Uncarved Block : '90 Matchless Recordings, 1600円 新宿DiskUnion本館6F 8/7
John Hudak / Sand Or Stars : '05 and/OAR, 2300円 新宿DiskUnion本館6F 9/3
Otomo Yoshihide , etc / Concert In St. Louis : '02, 1200円 新宿DiskUnion本館6F 9/3
Guy Klucevesk / Stolen Memories : '96 Tzadik, 1600円 新宿DiskUnion Progressive Rock館 9/3
Haco / Haco : '95 MIDI Creative, 600円 新宿DiskUnion Progressive Rock館 9/3

[world]
Caetano Veloso & Gal Costa / Domingo (Sunday) : '67 PolyGram, 1400円 DiskUnion池袋店 9/4
Tamba Trio / Black Plus Blue : '74 BMG, 2100円 新宿DiskUnion本館4F 10/9
V.A. / Tango del Sur : '03 Sony , 1400円 新宿DiskUnion本館4F 10/9
Khukh Mongol Ensemble / Genghis Khan, 2000円 愛知万博モンゴル館


[Classic]
Pierre Boulez / Pli Selon Pli / Le Visage Nuptial / Le Soleil Des Eaux : '00 Warner, 1600円 BookOff高田馬場北店

いつどこで買ったか自分で分かる様に、買ったCDについて書いてる訳ですが、ためちゃうとタイプするのが面倒。これを書くために、CDを買ったときのレシートはとっておいてあるんだけど、レーベルとか確認するのにCD本体をもってこないといけないし。(ネットで検索するよりはその方が速い)
今回の中で特に良かったのは、大友さんたちの”Concert In St. Louis”、Curtis Mayfieldの”Got to Find a Way”、それにカエターノの"Domingo"。カエターノは映画「Talk To Her」の劇中でも強烈に素晴らしい演奏をしていた。作品によってかなり偏りがありそうだけど、このアルバムはアコースティックのボッサで、素晴らしい出来。あ、AMMもよかったなぁ。

Wednesday, October 05, 2005

万博二日目。

 万博二日目。今日は平日ということで、日曜だった昨日よりは多少なりとも快適に見物してまわれるかな、と思って会場に向かったんですが。全然読みが甘かった。むしろ午後2時くらいに着いた昨日より、10時くらいに着いた今日の方が様々なところで混みまくっていた。特にJRの最寄り駅から会場の間がかなり。昨日は比較的スムーズにリニアモーターカーに乗れたのですが、今日はその駅までが行列作ってましたので、バスを利用しました。こちらもかなりの行列でした。ただこれ、バスの数が少ない、というのではなく、むしろ車両は潤沢にありました。しかし、乗客からチケットを受け取って、バスに乗り込ませるのに手間取って、ついているバスがバス停の前に渋滞しているくらいでした。あのあたり、運営でカバーできる部分がかなりあったのではなかろうかと思いました。まあ、万博後のことまで考えると難しい部分もあったかもしれませんけどね。
 で、今日は昨日よりすいている、という読みで、昨日混んでいた所は今日に回すつもりだったんですけれども、残念、今日も昨日に負けず凄い混み方でしたので、見ようと思っていた企業のパビリオンとドイツ館はキャンセルすることとなりました。昨日からドイツ館は凄い混み様で、待ち時間3時間、しかも他の国に先駆けて終了してしまう、というなんだか殿様商売なのでした。どんな展示だったんですかね。企業のうち一つは昨日書いた通り、大学時代の研究室が関係していて、友人が開発に携わっていたので、できるだけ見たかったのですけれども、これも3時間待ち、上映(映画のたぐいなのです)時間1時間なので合計4時間かかります、とか言われたら、ちょっと見る気が失せてしまいました。他にも、多分Sharp館かどこかが6時間待ち、とかいう脅威の記録を打ち立てていました。というか、土曜日の日中などは更にひどかったのでしょうか。
 というわけで、今日はほとんど新しく展示を見たりすることができないまま(比較的すぐ入れそうな展示を探しているうちにどんどん時間が過ぎていってしまいましたので)、暑さやらにやられてへろへろになってしまいました。ただ、こういうときのビールはうまいですね。等と感じてしまうのです。年でしょうか。
 あと、アフリカ館のなかは太鼓とかをアフリカ人が売ってるだけだったのですが、外のステージでライブをやってたのはとても良かったです。ちょっと意識的にポリリズムって言うものを感じようとして聞いてましたが、やっぱり凄い。こう、なんというか、拍の頭って言う感覚は彼らにはあるのでしょうかね?なんであれでばっちりグルーヴしていくことができるのか、イマイチ分からないような。多分単純に僕の経験不足だと思うのですけれども、現代的にはもっとああいった純粋にリズム、というかグルーヴによって駆動される音楽があってもいいのに、と思いました。例えばミニマルテクノ(全然聞いたことないようなもですが)などは、本当にリズムもミニマルなので。アフリカのリズムは相当に複雑なのでしょう。少なくとも今回聞いた音楽は、ミニマルテクノの一万倍複雑でした(まあミニマルテクノと比較してはいけませんが)。ああいう音楽を生で聞く機会というのもなかなかないので、貴重な体験でありました。あ、そういえば昨日は初めて生ホーミーを聞きました。あれもやっぱり凄いですね。

Monday, September 12, 2005

万博

今万博に来てます。
大学のときにの研究室がちょっと展示に関わっているので、一回は来ようと思って。
ちなみに僕は今夏休みをいただいているのです。
明日までいる予定なので、今日は国の紹介系の展示を中心に見てきました。
インドの展示はとっても美しかった。だけど、会場の二階に上がったとたん、商売が始まってて(しかも順路でそこを通らないと行けない)、なんかアジアっぽさを感じました。最初の店でお香を一箱100円で購入したのですけど、同じものを後の店で300円とか600円とかで売ってましたね。適当だな。
商売と言えば、イエメンだったか、中東の国の展示会場では宝石類のアクセサリーをたくさんうっていて、その中からブレスレットを腕につけて見せてもらった。買う気はなかったんだけど、きれいだったからこれいくら?とか聞いちゃったのですよ。7500円、っていわれたから「じゃあいい」って言ったら、「イクラナラ?イクラナラ?」って押し売りされた。しかもちょっと付け外しが難しい感じのブレスレットだったんだけど、なかなか外してくれないの。中東と言わず、アジアに旅行に行くなら(僕は行ったことがない)、あの辺の交渉をうまくやるテクニックが必要だなぁと思いました。とさ。
明日は企業の展示も少しは見たいですね。

Tuesday, August 23, 2005

優勝返せ

 甲子園優勝校で不祥事があったそうで。なんでも部長が生徒を小突いたそうな。それで優勝旗を返す返さないの大騒ぎ。
スポーツはなんでもこういうような傾向があるけど、高野連は中でも特にばかばかしい組織であることを、自らこまめに主張してますね。
 そもそも学校内の不祥事について、高野連があれこれ言うことではないと思うのだが。これからどんな判断がなされるのか知らないが、優勝取り消しになる理由がそもそも見つからない。教員に殴られるとスポーツマンシップに反するのか?
 確かに、部長と言う立場にあった教員は、明らかにチームの一員であって、この教員が優勝とは何の関係もないような報道のされ方には疑問がある。しかしあくまでその教員の指導方針に誤った部分があったという、極めて内部的な問題であり、高野連の出る幕ではない。ノーベル賞を受賞した人間が過去、親から過激なスパルタ教育を受けていたとして、賞が取り上げられるだろうか?
 大会前にはたしか部員が煙草を吸っていたことが分かって出場を辞退した学校があったかと思うのだが、部員の中に煙草を吸ったことがある人間がいないチームなんて、恐らくないだろう。高野連がそのことに気付いていないはずもあるまい。このあたり、そもそも身体に悪いから煙草を吸わせないのではなく、出る杭は打てとばかり、決まり事を守らない人間、これまでの慣習から離れた行動をとる人間を排除しようとしているだけに見える。ここに自分がいる地位を脅かしかねない若さの充溢を疎んじ、自らの威厳を保とうとする意思が露呈している。こういう姿勢が見えるとき、老人は醜く見える。
 ちなみに僕は煙草が嫌いで、飲み会などでは大変迷惑な思いをさせられているが、おそらく高野連の幹部の方々も多くの非愛煙者に多大な迷惑をかけているに違いない。

Sunday, August 07, 2005

収穫2005/7

7月後半の収穫。

Rock



  • Bob Dylan / The Rolling Thunder Review - Live 1975 : '02 Sony,1300円 Book Off 高田馬場北店 7/30


Jazz



  • Cannonball Adderley / Bossa Nova : '62 Capital, 900円 渋谷DiskUnion Jazz館 7/24

  • Miles Davis / Black Beauty : at filmore west : '77 Columbia, 2000円 渋谷DiskUnion Jazz館 7/24

  • Derek Bailey / Duo & Trio Improvisation : '78 DIW, 1600円 新宿DiskUnion Jazz館 7/30

  • New York-Barcelona Crossing Volumen 2 : '93 Fresh Sound New Talent, 1000円 新宿DiskUnion Jazz館 7/30

  • Ella Fitzgerald, Count Basie & Joe Williams / One O'clock Jump : '56 Verve, 1200円 新宿DiskUnion Jazz館 7/30

  • Joshua Redman / Wish : '93 Warner,1000円 Book Off 高田馬場北店 7/18

  • Jimmy Smith & Wes Montgomery / The Dynamic Duo : '66 Verve,1200円 Book Off 高田馬場北店 7/18


World



  • Joao Gilberto / Brasil : '81 Philips, 1000円 新宿DiskUnion Jazz館 7/30

  • Nara Leao / Dez Anos Depois : '71 Universal, 1600円 新宿DiskUnion Jazz館 7/30


Black



  • Mary J. Blige / Mary : '99 Victor, 350円 Book Off 高田馬場北店 7/30




今回はBob Dylanが最高でした。彼の他のアルバムはまだ全然聴いてないけど、本当に「天才」を感じる希有な存在の一人。歌にこれほどのオリジナリティと説得力、強さを持った人はあまりいないだろう。書いててなんだかジャニスジョップリンと同じようなこと書いてる気がしてきたけど、近い部分があるかもしれない。音楽は全然違うけども、時代の空気がそうさせているのか。やっぱり僕は70年代の音楽が大好きだ。

Monday, July 18, 2005

ONJO - Otomo Yoshihide's New Jazz Orchestra

Otomo Yoshihide's New Jazz Orchestra

音響とか、即興とか。東洋的とか、西洋的とか。そういった要素をイディオムとして内包しつつも、完全にそこから自由である音楽。大友がCathod / Anodeからfilamentを経てたどり着いた一つの形がここに結実したのだろう。これまでの大友の作品と比べ、際立って美しく、楽園的なまでに自由で、強い。言葉そのもの意味での現代音楽の、一つの金字塔と呼べる作品ではないだろうか。

1曲目のeurekaは、その典型と言えるような作品だ。前半は静謐とさえ呼べるような演奏で、guitar, vibraphoneとともにカヒミの歌が響く。カヒミの歌声はその音の響きに最大限の意識をおいている点において、極めて音響的だ。後半ではAnodeで見せたような、各演奏家のが作り出すサウンドテクスチャーが、互いを邪魔するのではなく、また遠慮するのではなく、それぞれ自身が独自に築き上げた世界が、全体としてONJOのみが作り出しうるストラクチャーを構成している。Areaの"1978"などで感じる楽園的要素をここにも感じる。大友の平和主義が表現されているとも言えるだろう。

その他、3曲目のBroken Shadowsなどではコラージュ的な手法も使われるなど、大友の集大成としてふさわしい内容となっている。大友は自身でPro Toolsを使ったマスタリングを行っているらしい。そのできばえも見事で、それぞれの楽器の音色などは他で聴くことのできない様な質感だ。

また、海外の即興ミュージシャンの演奏もこのアルバムの聴き所の一つだ。特にtrumpetのAxel Dornerと、saxのMats Gustafssonの演奏は(一度生で見ていないとどの音が彼らの音か分からないかもしれないが)、それぞれの楽器から想像する音とは全く違う音を作り出していて、またそれが素晴らしい。機会があれば彼らのアルバムやライブを聴いてみてほしい。

果たしてこれをJazzと呼ぶべきかどうかは聴く人それぞれにまかせるが、Jazzを通過した音楽の、頂点の一つであるということは言えるのではないだろうか。多くの音楽ファンに聴いてほしい作品だ。

スポーツマン

今日はちょっとランニングなんかしてみようと思い立ちまして。たまにはやっぱり運動しないとね。あ、でも水分補給は大事だからスポーツドリンク買っておかなきゃ。先にコンビニ行こう。

よし、飲み物買ったし準備運動したし、走りますか。
うん、結構いい感じ。それなりに走れるかも。学生のときは結構運動得意だったしね。体育の成績も良かった訳で。会社の同期にはパソコンばっかやっると思ってるやつもいるけど、けしからん。けしからんけど、あれ?なんか腹部(脇腹)に違和感が・・・。そういえばさっきコンビニ行くときからなんか違和感あったんだよね、気持ちだけ。まあでもこんなの気の持ちようで、そこら辺はやっぱ気合いの問題だよね。

イタ。イタタタ。なにこれ。ちょっと・・・凄い違和感。マジヤバい。もう、これは無理しない方がいいかも。アヤコさんも言ってたよ。「選手生命に関わるわよ」って。こういうところで身体をケアするのも、スポーツマンとして大事なことなのだ。ここで無理して試合に響くのもまずい。だから家帰ってポカリ飲んで身体を休めるのが最もスポーツマンシップに乗っ取った高校球児のあるべき姿なのだ。

という訳で、適切な応急処置が功を奏して大事にはいたらなかったが、明日は後遺症が残るかも。ゆっくり休養することにしよう。

respecting... ハマー

Sunday, July 10, 2005

収穫2005/6,7

6月から7月頭に書けての収穫。

Jazz


Carla Bley / Are We There Yet? : '99 ECM, 1155円 新宿DiskUnion Jazz館2F 6/25
John Zorn Naked City / Heretic(異教徒) : '92 Avant, 1400円 新宿DiskUnion Jazz館2F 6/25
Herbie Hancock / Flood :'75 Sony, 2000円 新宿DiskUnion Jazz館2F 6/12
Cannonball Adderley / In San Francisco : '59 Reverside, 1000円 新宿DiskUnion Jazz館2F 6/29
Wes Montgomery / Boss Guitar : '63 Reverside, 700円 渋谷DiskUnion Jazz館 6/26
Wes Montgomery / So Much Guitar! : '61 Reverside, 700円 渋谷DiskUnion Jazz館 6/26
Wes Montgomery / Impressions : '95 Verve 2CD, 1100円 渋谷DiskUnion Jazz館 6/26
Warter Strerath Trio / Fly To Brazil : '75 澤野工房, 1400円 渋谷DiskUnion Jazz館 6/26
Enrico Rava / Easy Living : '04 ECM, 1100円 渋谷DiskUnion Jazz館 6/26
Hank Mobley / Dippin' : '65 Blue Note, 700円 渋谷DiskUnion Jazz館 6/26
Norah Jones / Come Away With Me : '02 Blue Note, 1200円 Book Off 高田馬場北店 7/3
Otomo Yoshihide's New Jazz Orchestra : '05 doubtmusic, 2310円 Amazon 7/4

Avant


Merzbow / tentacle :'99 Alchemy, 1500円 新宿DiskUnion 本館6F 6/25
tetuzi akiyama jason kahn utah kawasaki / ailack :'05 Creative Sources, 1000円 新宿DiskUnion 本館6F 6/25
Art Beares / Hopes and Fears :'78 ReR, 1600円 新宿DiskUnion 本館6F 6/25
大友良英 杉本拓 Sachiko M/ 孤高 :'02 Out One Disk, 1800円 新宿DiskUnion 本館6F 6/12
Carolyn Yarnell / Sonic Vision : '03 Tzadik, 250円 渋谷DiskUnion Jazz館 6/26
Andrea Neumann / Innenklavier : '02 a bruit secret, 500円 Improvised Music from Japan 7/4
ジェック / 大友 / テトロー / Innenklavier : '00 AudioSphere, 1200円 Improvised Music from Japan 7/4
キース・ロウ/ギュンター・ミュラー/杉本拓 / The World Turned Upside Down : '?? erstwhile, 1300円 Improvised Music from Japan 7/4
Cosmos / Tears : '02 erstwhile, 1900円 Improvised Music from Japan 7/4

World


John Fahey / Womblife :'97 Table Of Elements, 1600円 新宿DiskUnion 本館6F 6/25
Elis Regina / In London :'69 Philips, 1000円 新宿DiskUnion Jazz館2F 6/12
Joyce / Live At The MOJO Club :'95 Philips, 1400円 新宿DiskUnion Jazz館2F 6/12

Rock


Jefferson Airplane / Bless Its Pointed Little Head :'68 RCA, 1000円 新宿DiskUnion 本館7F 6/12
Gastr Del Sol / Crookt Crackt or Fly : '93 Drag City, 1791円 Amazon 7/4
Gastr Del Sol / Mirror Repair EP : '95 Drag City, 1791円 Amazon Marcket Place 7/4

とにかく最高だったのがONJO(Otomo Yoshihide's New Jazz Orchestra)。これはちゃんとレビューするつもりなんで詳しく書きませんけど、最高。ぜひ聴いてください。

Sunday, June 26, 2005

New Guitar!

新しいギターを買いました!
というか、古いギターを買いました。
Gibson Southern Jumbo '67

ボディー拡大
ケースは更にボロボロ

ここ一週間、毎日ギターショップを回って見つけました。買ったのは渋谷ハートフルギターズ。見ての通り傷などがかなりあるので、結構破格で手に入りました。
今回、低音が気持ちよく鳴る楽器ということで探し始めて、あっちこっちで考えていたのとは違うんだけど良い楽器とかもたくさんあって、どれにしようか最後まで悩みました。で、この楽器は多分前のオーナーがかなり引き込んだこともあって、他のギブソンに比べてトップがかなり鳴っている感じがあったのと、5弦/6弦の鳴りが当初考えていた感じに当てはまったので最終的に決断。

その他候補に挙がったのは石橋楽器で扱っているAvalonていうメーカーのジャンボボディタイプ。こっちはとてもきれいな音色なのに凄くラウドになる楽器でとても惹かれましたが、深さというところと、あと当初考えていたイメージとはかけ離れていたので今回は見合わせることに。あ、あと、最後に試奏しにいった楽器屋で、他の人がエレアコをアンプで鳴らし始めちゃってやる気が失せたのもあります。まあ縁がなかったってことですかね。
他にも僕と同い年のマーティンとか、コアバックのGibson CustomShop J-200とかありました。みんな良い楽器でした。ただ、やっぱり中低音の感じは今回買った楽器が一番良かった。

よし、この楽器で良い音楽を作ろう、という心意気がまた出てきましたよ。

Wednesday, June 08, 2005

収穫2005/5/30

ご存知の通りサイトをリニューアルしました。
http://www8.ocn.ne.jp/~daixque/
今度はCSSレイアウト。よろしくどうぞ。

で、結局また買ったCDレポート。
もうそろそろちゃんとした記事も書きたい。

Jazz

  • Dexter Gordon / Swingin' Affair : '62 blue note, 1200円 新宿DiskUnion Jazz館2F '05/Apr/30

  • Donald Byrd / Places and Spaces : '75 blue note, 700円 新宿DiskUnion Jazz館2F '05/May/30

  • Keith Jarrett / up for it : '03 ECM, 1300円 新宿DiskUnion Jazz館2F '05/May/30

  • Roland Kirk with Jack McDuff / Kirk's Work : '75 Prestige, 1200円 新宿DiskUnion Jazz館2F '05/May/30


Rock

  • The Jimi Hendrix Experience / Are You Experienced? : '67 MCA, 1200円 新宿DiskUnion 本館7F '05/May/30

  • The Jimi Hendrix Experience / Electric Ladyland : '68 MCA, 1400円 新宿DiskUnion 本館7F '05/May/30

  • Throbbing Gristle / 20 Jazz funk Greats : '78 Mute, 1400円 新宿DiskUnion 本館6F '05/May/30

  • Throbbing Gristle / The Second Annual Report of Throbbing Gristle : '77 Mute, 1400円 新宿DiskUnion 本館6F '05/May/30


World

  • Deep Rumba / A Calm In The Fire Of Dances : '00 American Clave, 1400円 新宿DiskUnion Jazz館2F '05/May/30

  • Marcos Valle / Samba '68 : ?? Verve, 1120円 新宿DiskUnion Jazz館2F '05/Apr/30



すみません、初ジミヘンです。
まだElectric Ladylandしか聴いてませんが、文句、というか言うことありません。素晴らしすぎ。Rock!!!
でもロックだけじゃないアルバムですよね、これ。でもまあ御託を並べるのはやめましょう。
ある意味、今までとっといて良かった。

ちなみにThrobbing Gristleも初めてです。ノイズ系に連なる流れの中では最も重要とも言える人たちです。20 Jazz Funk Greatsだけ聴きましたが、やっぱりこれも素晴らしい。

ちょっとまだ聞き込めてないので、コメントするならまた今度。

Monday, April 25, 2005

収穫2005/4/24

気がついたらサイトの掲示板がなくなっていた。
だからって訳ではありませんが、新たにサイトをリニューアル中。ゴールデンウィークあけくらいまでには公開したい。

この前の日曜は一人で新宿と青山に買い物に行った。結局新宿でCDしか買わなかったけど、青山っていうところはなんだかセレブな気分にさせてくれる、なんとも都合のいい街ですな。でもまあ、やっぱり本気で良い店を作ろうとしているところが多いのと、吉祥寺なんかと比べて人口密度が低いのが良い。あの高飛車な空気に慣れた人は、渋谷とか行けないんでしょう。「渋谷は人が多くて嫌いだな」みたいな。まあ、僕もそういう感じの嫌な人間ですけど。でもホントに悪い意味でなく、今の日本の特徴を凝縮しているのは渋谷とか新宿でしょうね。

で、買ったCDの報告(すべて4/24)。

[jazz]
大友良英 / Guitar Solo : '05 doubtmusic, 1800円 新宿DiskUnion Jazz館2F
Charles Lloyd / Forest Flower : '67 Atlantic, 1000円 新宿DiskUnion Jazz館2F
Wayne Shorter / Schizophrenia : '67 Blue Note, 1200円 新宿DiskUnion Jazz館2F
Dave Liebman / The Elements Water : '98 Arkadia, 1400円 新宿DiskUnion Jazz館2F

[avant]
大友良英 / Cathode : '99 Tzadik, 1200円 新宿DiskUnion Jazz館2F
V.A. / 愛欲人民二十一世紀 : '00 Alchemy, 1500円 新宿DiskUnion 本館6F
Fred Frith / Guitar Solo : '91 ESD, 1200円 新宿DiskUnion 本館7F
Amon Duul / Paradieswarts Duul : '70 Ohr, 1400円 新宿DiskUnion 本館7F

[DVD]
Tron : '82 Walt Disney 1000円 新宿DiskUnion 本館店頭

またここのところ結構いいペースで買ってますかね。DVDのトロンは「劇映画で初めてCGを使った」そうで。真偽のほどは分かりかねますけど、やっぱりなんでも初期(最初)って言うのは面白いものになります。CGにしたってこの映画の方が今のCGよりよっぽどスピード感があるし、なにより未来感がある。どうせリアル路線でがんばろうとしても無理なんだから、もう少し考えればいいのにって最近のアクションを見てると思います。不気味の谷とかって言いますしね。あ、だから鉄人28号とか見てみたい。

Sunday, April 17, 2005

収穫2005/4/1, 10, 12

最近の収穫メモ

[jazz]
Archie Shepp / Fire Music : '65 Impulse, 1300円 Disk Union新宿ジャズ館2F 4/1
Nat Adderley / Work Song : '60 Riverside, 1200円 Disk Union新宿ジャズ館2F 4/1
Kurt Rosenwinkel / The Next Step : '01Verve, 550円 Book-Off高田馬場北店 4/10
The Thing / Garge : '04 Smalltown Superjazz, 2500円 新宿Pit Inn(新品、ライブ時購) 4/12
Sten Sandell Trio / Standing Wave : '01 Sofa, 2500円 新宿Pit Inn(新品、ライブ時購) 4/12

[avant]
Filament / Filament Box : '04 FMN Sound Factory, 6000円 Disk Union新宿ジャズ館2F(中古未開封、5枚組) 4/1
V.A. / Intonarumori Orchestra : '02 Off Site, 1500円 Disk Union新宿ジャズ館2F 4/1
Zeena Parkins / Pan-Acousticon : '99 Tzadik, 560円 Disk Union新宿ジャズ館2F 4/1
Sachiko M / Bar さちこ : '04 Improvised Music Japan, 1000円 Disk Union 新宿本館6F 4/1
Karlheinz Stockhausen / Gesang Der Junglinge - Kontakte, 1400円 Disk Union 新宿本館6F 4/12
Jon Rose / Brain Weather : '78 ReR, 550円 Book-Off高田馬場北店 4/10

[black]
Aretha Franklin / Young, Gifted and Black : '72 Atlantic, 1200円 Book-Off高田馬場北店 4/10
Fred Wesley / A Blow For Me, A Toot To You : '93 Bluse Interactions, 1200円 Book-Off高田馬場北店 4/10
Funkadelic / Hardcore Jollies : '76 Capitol, 1000円 Disk Union新宿ソウル館 4/12
Fela Anikulapo Kuti / No Agreement : '77 MCA?, 800円 Disk Union新宿ソウル館 4/12
Curtis Mayfield / Groovy Curtis : '98 Victor, 1400円 Disk Union新宿ソウル館 4/12

ここのところにわかに黒人音楽を聴こうって言う気分。今までほとんど聴いてこなかったジャンルなだけに、聴いてない名盤がたくさんあるはず。Tower Recordsの通販でMarvin Gayeなんかも注文してるところ。
今回買った中では外れがなくてどれもとても良かったけど、特にカーティスは良かった。恥ずかしながら初めて聴いたんだけど、ホントすばらしい歌声にグルーヴ感。買ったのがコンピレーションって言うのがまたミーハーなんだけど、カーティスも通販でライブ版が届く予定。楽しみだ。
前にロックは70年代って書いたけど、多分ソウルとかブラックミュージックもそれが当てはまりそうな感じがする。どちらにも共通する時代の空気感って言うものがやっぱりあって、ブラックであれば黒人のアイデンティティを模索、いや確信して明確に自己を社会に表明している感じは、やはりこの時代の音楽がとりわけ持っている強さなんだと思う。今回買ったFunkadelicやFela Kutiは特にその強さを持った音楽だろう。Felaはアフリカの人間だけど、いやだからこそより一層の強さと、ある種の体臭のようなものを持って耳に迫ってくる。ここでその「体臭のようなもの」を感じてしまうのは、僕(僕ら?)が西洋音楽にどっぷり浸かってしまったためだろうか。

Sunday, March 20, 2005

収穫2005/3/19, 20, review "Off Site Composed Music Series in 2001"

昨日今日の収穫メモ。

-jazz
ONJQ + OE : '03 P-Vine, 2000円 Disk Union 新宿Jazz館2F
川嶋哲郎 / Mambo Montage : '03 EWE, 1200円 Disk Union 新宿Jazz館2F
Art Ensemble Of Chicago / Tutankhamun : '69 Freedom( '74 Black Lion Records盤) LP, 800円 Disk Union 新宿Jazz館3F

-avant
V.A. / Off Site Composed Music Series in 2001 : '02 a bruit secret 2CD, 1400円 Disk Union 新宿本館6F
Pascal Comelade / L'argot Du Bruit : '98 Island, 1400円 Disk Union 新宿Jazz館3F

-rock / pops
ピチカート・ファイヴ / 女王陛下のピチカート・ファイヴ : '89 CBS, 1200円 Book-Off高田馬場北店
AZITA / Enantiodromia : '03 Drag City, 1200円 Book-Off高田馬場北店
Rage Against The Machine / The Battle of Los Angeles : '99 Epic, 1200円 Book-Off高田馬場北店

-black
James Brown / In The Jungle Groove : '86 PolyGram, 1200円 Book-Off高田馬場北店

新宿Unionは昨日、Book-Offは今日の収穫。いくつか感想を書こうと思ったけど、"Off Site Composed Music Series in 2001"のについて結構長く書いたので、今回はこれ一つ。
代々木にあるイベントスペース(Live House?)オフサイトで行われた即興演奏家による作曲作品シリーズ。東京のいわゆる音響系というか、オフサイト系のミュージシャンたちによる2枚組で、まだ1枚目までしか聞いていないけど、その1枚目が衝撃的だった。オフサイト系のミュージシャンは極限まで音数の少ない、しかも聞き取れるかどうかというような弱音で音楽を展開することが特色で、アルバムの中でもミュージシャンの衣服の布ずれの音などがとても良く聞こえるような録音だ。この中で特に古田真理(現在は恵良真理)の作品を秋山徹次、中村としまる、杉本拓(全員アコギ)が演奏している4曲目と、杉本拓の曲を秋山徹次(turntable)とSachiko M (sinewave)が演奏している6曲目がすばらしかった。
4曲目はこのジャンルでは珍しく(恵良さんとしては珍しくないと思うが)調性のある作品で、2つのコードを繰り返し、そっと空間に浮かべていくようなアルペジオと、2本のギターの弓弾きによるノイズのテクスチャーが独自の音響空間を作り出していた。前者は時間的な、過去から現在、そして未来へと続く流れの中で波の様に繰り返されるのに対して、後者は現在、空間に響いている音でしか存在し得ない、一回性を感じさせるものだ。現在、東京の即興シーンでは後者のような演奏はよく見かけるような気がするが、これと前者のような音が結びついた作品は少ない気がする。最近の大友良英の活動などはこれに近い試みかもしれない。
6曲目は本当に少ない音で構成された、確かに新しい音楽と言えるものだ。30分ほどもある演奏だが、その緊張感はまったく揺るぎない。全体の半分は音が鳴ってないのではないか?よく音楽をやっていると休符のことを「音をならさないのではなく、休符を演奏する」というようなことを聞くが、この演奏はそういった次元を超えて、まさに「無音を演奏」している。しかもこの「無音」は厳密な意味での無音ではなく、演奏家が何も音を出さない、という意味である。だからそこから先はそれを聴取する側がどのように聞き取るかの問題として、彼らは彼らの演奏すべきもののみを提示する。それにしてもSachiko Mの出す音は凄い。これはSine Waveという音の素材を選択したときに、自動的に獲得することができた特徴でもあるのだが、まるでこのトラックをかけている僕の部屋がLive会場となったかのような環境を作り出すことに成功している。特に26分すぎ、その音がどこから来ているのかが分からないようなSine Waveの中、もう一つのノイズが耳元(本当に耳元でだ)で鳴りだす瞬間は、本当に不思議な体験だ。そしてこの曲の最後のパートは、やはり「無音」だった。

Tuesday, March 15, 2005

ミラクルシャッフル

僕は音楽家の中ではずいぶん評判の悪いiPodを愛用している。まあ、iPodに賛否両論あるのはわかるが、僕の場合外に音楽を持ち出して聴く時点で、音質がどうとかということはあまり気にしていない。そもそも音楽とほとんど同レベルの騒音が混入した環境で、音質どうこう言っても仕方がない(悪いよりは良い方がいいと思っているが)。しかしさすがにシャッフル機能はあまりにも作品を解体してしまうので、今まで全く使ってこなかったのだが、最近前にも紹介した雑誌「ユリイカ」の中で、むしろこれほどの解体のされ方の中から、音楽に対する聴取のあり方に意識的になることも可能なのではないか、というような内容の記事(沢井妙治「手塚治虫が想像していたような、もっと21世紀らしい音」)を読んで、たまにこの機能を使ってみているようになった。(iPodについてはやはりユリイカの中で大友良英、菊地成孔、大谷能生の対談でも触れられている。また大友良英菊地成孔の日記でもこの話題が展開されている)

僕の場合、意識的に「解体された」音楽を聴いている意識はない。しかし蓄積された音楽の記憶(アーカイヴ)の中から、その作品の意味を完全に、いや不完全にはぎ取られて不意に飛び出すそれぞれの断片は、テレビから流れ出す殺人事件後の血痕とCMのチワワの様に、またはチャンネルを回したりハイパーリンクをたどったりしながら無数の国々を瞬時に飛び回る現代のメディア体験の様に、飛躍する意識の中で意味性を麻痺させながらも、音楽の所有欲を充足させていく感じが何とも現代的で面白い。でも意外に誰のどのアルバムか分からない場合もあって、普段の聴き方の甘さが露呈したりもする。まあ、この辺りで「ああ、こんな曲もあったな」等と感じて楽しんでしまうとまさにメーカーの思うつぼだろう。僕の場合はその「思うつぼ」にちょっとはまって楽しんで見ようかと思ったのだが(もちろん楽しめなくはないが)、やはり基本的にはアルバムを通勤時に聞き返す目的でこれからも使うことになるだろう。

それと面白いのは、ある曲が終了した時点で、次の曲の冒頭が「聞こえて」くることだ。こんなことは別にiPodが出る前から分かりきっていることだが、しかしこの予定調和を乱す中で、何か新しい表現が見えてくるかもしれない。

それでもランダムに曲が選択されていると、面白い「つなぎ」が聞けることもある。さすがに、屋外を歩いている時にロックの後にシェーンベルクの歌曲「月に憑かれたピエロ」が流れた時は厳しかったが(そもそもシェーンベルクをiPodで聞くタイミングもほとんどないが)、今日は結構マジカルな「つなぎ」が聞けたので、「たまにはいいかも」とか思ったりした。そのマジックは次のとおり。

Bill Evans & Jeremy Steig "So What" from "What's New"
池田亮司 "C5::cuts" from "0℃"
Pink Floyd "Nobody Home" from "The Wall"

ま、実はこの組み合わせが面白いから書き始めた記事だったんだけどね。全部のアルバム持ってる人は少ないかもしれませんけど。

Monday, March 14, 2005

ビートルズと芸術論

 芸術とは何か。やはり、「表現すること」こそ芸術の本質であると思うようになった。ここで「表現されるべきもの」は、表現者自身、つまりある個人、または「人間」である。このような僕の考える「芸術観」からは芸能、娯楽は今のところ外れている。わかりやすく具体例を出すと、クラシックは芸術だが、J-Popは違う、ということになる。クラシックにおいてはそれぞれの作曲家、演奏家はその個性をいかに表現するかを問題としているが、J-Popは明らかに芸能、娯楽の分野の文化であり、世の中の空気感、気分、流行を的確に捉え、その中で作家の感情を「伝達」し、「共感を得る」事を最大の目的としている。芸術の分野ではこの「共感を得る」ということに対して意識しすぎることは、どうしても大衆迎合となる危険を多分にはらむため、これを避ける傾向にある。芸術とはある個人(または集団)のオリジナリティを問い、またそれを表現することであり、自分以外の不特定多数に対してアピールすることと、芸術家自身の美意識、問題意識を発揮することはどうしても相容れない部分がある。
 この相反する二つの要素をつなぎ合わせた稀有な存在として、誰もがビートルズを思い浮かべるだろう。彼等は正にこの相容れないと考えられた芸術と芸能をつなぎ合わせる媒質として、そのユーモアとともに個性を発揮して見せた。彼等の作る音楽は、一部それまでにない思われるような和声進行を見つけることができるとはいえ、部分的に見た時に真に革新的といえるような音楽的冒険があるわけではない。たとえばコラージュの手法はピエール・シェフェールやピエール・アンリのミュージックコンクリートによって(あるいはエリック・サティ?)既に実行されていた。ここで重要なのは、彼等が必要としたさまざまな過程を「実践」したことである。彼等の必要とする技術や、アカデミックといえるような手法を、優れたプロデューサーと共に、それまでに考えられなかった形で組み合わせていく過程の中で、彼等にしか表現し得ない音楽の生成プロセスを実践することにこそ、彼等の「芸術家」としての本質がある。
 そう、全ての創作活動は、「実践」こそ最重要な課題である。いくつものテーマやコンセプト、問題意識を「発見」することは、確かに困難であるし意味のあることだが、これを実践することはより重要だ。社会的・経済的に大きな問題を伴うことも多いが、このような障壁を越えようとする意思の中でこそ、芸術がより力を発揮することは過去の例を見ても明らかだ。逆に、このような壁を見つけることがまたコンセプトを発見することにもつながってくるだろう。いずれにせよ、どのような形でも作品を作り続ける意思を持つことが芸術家にもっとも必要な姿勢かもしれない。

Saturday, March 12, 2005

収穫2005/3/11

昨日の帰り、電車が来るまで10分ほどあったので、駅構内の出店でマイルスを購入。850円なり。多分お買い得価格。このころのマイルスは初めて。まだ聴いていないがどうだろう。

Miles Davis / TUTU '86 Warner Bros. 850円 駅の出店


この前買ったDon Cherryは、リヴァーブがかかりすぎてるのが気になるけど、なかなか良いアルバムだった。そういえばこのメンツ、気付いてなかったけどオーネットの"The Shape of Jazz to Come"のオーネットがデューイレッドマンに代わっただけだった。おまけにアルバムの冒頭の曲は"Lonely Woman"。
ついでに、オーネットのアルバムにデューイが参加している"New York Is Now"っていうアルバムは非常に良いですよ。Elvin JonesとJimmy Garrisonというコルトレーンのリズム隊が参加。録音もかなり良く、とくにこのリズムセクションの良さが際立ってます。オーネットはいつにも増してメロディアス。曲もとても良いです。同じメンツで"Love Call"っていうアルバムも出してるけど、こっちはイマイチ。

Tuesday, March 08, 2005

収穫

この前の日曜の収穫です。
-rock/pop
Janis Joplin / Pearl '71 CBS
Joni Mitchell / Hejira '76 Electra

-jazz
Don Cherry, etc / Old and New Dreams '79 ECM
Thelonious Monk Septet / Monk's Music '57 Reverside

jazzの2枚はまだ聞いてません。Don CherryはECMから出てるだけにダメかなって感じはありますが、メンツが良かったので購入。Monkはまあすごくいいでしょう。名盤なんで。
Joni Mitchellは、まあ想像通り。無難によいです。やはり”Blue”を聞いてると、物足りなさはありますが、まあそこはしょうがないかな。”Blue”は良すぎるから。
で、定番すぎますけど、Janis Joplinがめちゃめちゃ良い。これだけ歌に力のある人はそういないですよね。心に直結しているかのような歌声。孤独なたたずまいは透き通り、微笑みながらどこまでも突き抜けている。その心と身体は時代に直結していたのか?やはり飛び抜けた存在を感じ、感動しました。
やっぱりロックは60年代から70年代だな、とつくづく感じてしまいました。80年代以降のロックでロックを感じるのは、ホントSonic Youth位かな。他にもあるのかもしれないけど、少なくとも数は少ないだろう。僕にとってはNirvanaやRadioheadも、この頃のロックに比べるとどうしても「ロック」としてのエネルギーが不足しているように感じてしまう。60〜70年代にはBob DylanやLed ZepperinやPink Floydや、もうとんでもない奴らがゴロゴロしてた。らしい。現代のジミヘンは誰だ?

Get Firefox

Get Firefox

もうだいぶ普及してきて、これから新たに使おうって人は少ないかもしれませんが、一応お勧めブラウザを紹介しておきます。
Firefoxは、Netscapeから独立したMozillaグループがオープンソースで開発している、ブラウザで、軽快な動作とセキュリティが売りです。またタブブラウズ機能、ポップアップ抑止機能など、IEにはない機能も充実しています。「機能拡張」によって新たに追加機能(マウスジェスチャーや開発用ツールなど)をインストールすることもできます。Mozillaは非営利団体の開発集団で、他にもThunderbird(メーラー)などのオープンソースのプロジェクトを運営しています。
昨年の(確か)11月くらいに正式版がリリースされて、IEのセキュリティ不安もあって一気にシェアを伸ばしています。といってもIEの半独占状態は変わりません。

僕はそもそもMicrosoftが嫌いなんですが、なかでもIEは嫌いです。IEの思想は、OSへのバンドルや高額の和解金を使ってなり振り構わずシェアを獲得し、独自仕様によってIEでしか表示できないWEBページを作らせ、社会がIEに依存するように仕向ける、というものです。なのでw3cによって策定されているCSSなどの標準機能に対するバグは現在普及しているブラウザの中ではダントツのようです。
しかもいつまでたってもセキュリティに対する意識の低さは変わりません。これには専門家も首を傾げるほどです。

というわけで、こんなひどいブラウザの独占状態をなるべく是正すべく、皆さんIE以外のブラウザを使用しましょう。タブブラウザとして広く使われているSleipnirやDonutシリーズ(DonutPなど)などはIEコンポーネントを使用しているため、事実上IEと変わりません。(SleipnirのサイトをみたらレンダリングエンジンとしてGeckoを使用できるらしい。そうであればIEではなくなる)

えーと、以上はWindows使ってる人の話ね。Mac版もありますけど、僕個人としてはSafariのほうが好き。動作は(特に起動が)Safariの方がだいぶ速いです。MozillaでMacというと、Caminoっていうブラウザも出てますが、使ったことはありません。こっちはCocoaみたいです(Firefoxは違います-多分Carbon)。

SuperCollider3

最新版の実行ファイルをダウンロードしようと思って、久しぶりにSuperColliderのサイト見に行ったらなんと、Windows版がリリースされてました。Freeなんで、興味ある人はチェック!もちろんMacOSX版もあります。

SuperColliderは音響合成に特化した、文字ベースのプログラミング言語。完全なオブジェクト指向で設計されていて、比較的最近OSX上で動くSuperCollider3が開発されていました。SC2との違いは、SC3はクライアントサーバーシステムになっており、音響合成を行う部分(サーバー)と、それをコントロールする部分(クライアント、またはアプリケーション)が完全に分割されていて、これらはOSC(Open Sound Control)というプロトコルで通信します。このプロトコルはMax/MSPやPDなどでもサポートしているので(Maxの場合、エクスターナルオブジェクトが必要、PDは知りません)、これらのアプリとも通信できます。UDPの上位プロトコルなので、IPアドレスとポート番号が外から見えていればインターネットを介したネットワーク上で遠隔通信することも可能。
言語的にはLISP, Smalltalkに近い・・・と思う。そう言われていた気がする。C++やJavaにも近いといえば若干近い。括弧の使い方がLISPっぽいのだろう。LISPはやったことがないのでわかりませんが。
インタープリタ言語で、LiveCodingということもできます。呼んで字のごとく、書いたそばから音を鳴らせるぞ、ということですね。Liveで即興に使ったりできるようです。これはJITLIBというもので実現するらしい。今月出版されたユリイカに若干サンプルが出てます。というか、これを見て今回最新版を落とそうと思ったんですよね。全部はまだ読んでませんけどこの号、ポスト・ノイズということを特集していて、非常に面白いと思います。SuperCollider以外にもWeb上のリソースについていくつか紹介されていたので、またここでも取り上げたいです。
話がそれましたが、SuperColliderにはGUIなども簡単に作れるようなAPIが用意されています。音響合成/分析用のアプリなんかも開発できるでしょう。FFTなんかもすでに実装されているので。

私、そもそもSuperColliderは使えてないので詳しいことはわかりません。あんまりドキュメントも整備されてないので、興味ある人は気合入れて勉強しないと良くわからないかも。興味がある人は以下のページが詳しいです。

tn8's SuperCollider homepage  数少ない(唯一?)日本語SuperCollider紹介サイト。サンプルコードも公開されてます。

音響表現ワークショップII [パフォーマンス] 2003  多分、多摩美の講義用資料。Max/MSP, JitterとともにSuperColliderのチュートリアルもあります。

Monday, February 21, 2005

何をそんなに

いつも思うんですがね。
エレベーターに乗ってる皆さん、何をそんなに急いでらっしゃるんでしょう。
今朝エレベーターに乗ろうとするとき、前の人と少しだけ距離があったんですよ。そしたら前の人が閉じるボタン押して閉められそうになりました。エレベーターは全然すいていて、ホールは待ってる人が列を作ってる状況ですよ?1分遅れて困る仕事をしてる訳ではないだろうし、そうだとしても理由になりません。
電車の乗降とかもそうですけど、ほんと普通のマナーが守れない方々が、最近の若いモンはとか、最近の政治は、とか言うのは腹立たしいですね。これ読んでる方も人の批判する前にゴミの分別してください。自戒も込めて。

Sunday, February 20, 2005

最近買ったCD

買ったCD自慢なんかしようかな。買ったらここでアップ。可能な範囲でレビュー。ちゃんと書けたら自分のサイトでもアップ。ま、そんなちゃんと回らないんでしょうけど。
とりあえず最近次のようなCD買いました。

- pop / rock
UA / turbo
Egoo-Wrappin' / 色彩のブルース
Kahimi Karie / Leur L'existence 「彼ら」の存在
Frank Zappa / Sheik Yerbouti
Joyce / Hard Bossa
Soft Machine / Six
Gong / Magick Brother

- jazz
Roy Haynes / Out of the Afternoon
Enrico pieranunzi Trio & Ada Montellanico / Ma L'amore no ( Lee Konitz, Enrico Rava参加)
Charles Mingus / Mingus Ah Um
Atmic - School Days / Nuclear Assembly Hall
Carla Bley / Tropic Appetites
Hess Loud Waidtlow McBride / Back and Forth ( ノルウェー勢 + クリスチャンマクブライド )
Elvin Jones / Puttin' It Together
Karin Krog & John Surman / Cloud Line Blue
The Trio ( John Surmanのフリー系トリオ。'70年 )

-other
登川誠仁 / Spiritual Unity ( Soul Flower Union参加 )
Berio / Sinfonia - Eindrucke
Pierre Boulez / Notations, Structures pour deux pianos, ...explosante - fixe...

うーん、なんか多いな。同時期にこれだけ買うのも結構珍しい。多分ここ2−3週間で買ったと思うんだけど。
まだ聞いてないものもあるけど、この中でよかったのはUA, Charles Mingusかな。もちろん他にもよいアルバムたくさんあったし、Atomicも最近届いたばっかで2枚目とか聞いてないから、ちゃんと聞いたら好きになりそうだけど、特にこの2枚はよかった。
UAの方はもろダブって感じの音作りで、けだるい歌声が完璧にはまってました。なんかミーハーな意見になるかもしれませんけど、中でもリンゴ追分のダブアレンジはかなりかっこいいですよ。しかもこれ、確かUnionで500円でした。ラッキー。
Mingusの方はもう、文句なしというか、親分が「お前ら、いくぞー!」ってなかんじでブンブン突き進んでいくので、ある種Miles Davisとかと同じような一体感を味わえます。

Blog始めました

最近流行のBlog始めました。
これで僕も時代の最先端。

ここではちゃんとコラムみたいな形にまとめるまでもないと思ったことなどを、なるべくこまめにアップしようと思います。なるべくがんばります。