Tuesday, March 08, 2005

SuperCollider3

最新版の実行ファイルをダウンロードしようと思って、久しぶりにSuperColliderのサイト見に行ったらなんと、Windows版がリリースされてました。Freeなんで、興味ある人はチェック!もちろんMacOSX版もあります。

SuperColliderは音響合成に特化した、文字ベースのプログラミング言語。完全なオブジェクト指向で設計されていて、比較的最近OSX上で動くSuperCollider3が開発されていました。SC2との違いは、SC3はクライアントサーバーシステムになっており、音響合成を行う部分(サーバー)と、それをコントロールする部分(クライアント、またはアプリケーション)が完全に分割されていて、これらはOSC(Open Sound Control)というプロトコルで通信します。このプロトコルはMax/MSPやPDなどでもサポートしているので(Maxの場合、エクスターナルオブジェクトが必要、PDは知りません)、これらのアプリとも通信できます。UDPの上位プロトコルなので、IPアドレスとポート番号が外から見えていればインターネットを介したネットワーク上で遠隔通信することも可能。
言語的にはLISP, Smalltalkに近い・・・と思う。そう言われていた気がする。C++やJavaにも近いといえば若干近い。括弧の使い方がLISPっぽいのだろう。LISPはやったことがないのでわかりませんが。
インタープリタ言語で、LiveCodingということもできます。呼んで字のごとく、書いたそばから音を鳴らせるぞ、ということですね。Liveで即興に使ったりできるようです。これはJITLIBというもので実現するらしい。今月出版されたユリイカに若干サンプルが出てます。というか、これを見て今回最新版を落とそうと思ったんですよね。全部はまだ読んでませんけどこの号、ポスト・ノイズということを特集していて、非常に面白いと思います。SuperCollider以外にもWeb上のリソースについていくつか紹介されていたので、またここでも取り上げたいです。
話がそれましたが、SuperColliderにはGUIなども簡単に作れるようなAPIが用意されています。音響合成/分析用のアプリなんかも開発できるでしょう。FFTなんかもすでに実装されているので。

私、そもそもSuperColliderは使えてないので詳しいことはわかりません。あんまりドキュメントも整備されてないので、興味ある人は気合入れて勉強しないと良くわからないかも。興味がある人は以下のページが詳しいです。

tn8's SuperCollider homepage  数少ない(唯一?)日本語SuperCollider紹介サイト。サンプルコードも公開されてます。

音響表現ワークショップII [パフォーマンス] 2003  多分、多摩美の講義用資料。Max/MSP, JitterとともにSuperColliderのチュートリアルもあります。

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