Sunday, June 01, 2008

日記 2008/5/31, 2008/6/1

・実家に帰る。ついでに高田馬場のBookOffに寄る。早稲田口方面じゃないほうの、おっきい方の。で、ここまだ知らない人は行くといいですよ。なんか普通のBookOffとは経営形態が違うらしく、品揃えが異様に充実してます。例えば昨日みた範囲では、ドゥルーズ『反復と差異』、『アンチ・オイディプス』、『記号と事件』、ベケット『マウロンは死ぬ』がありました。『マウロンは死ぬ』はこのまえわざわざ北海道の古書店から取り寄せたところだったのに、その店の半額で売っていた!しかも、文学ではなく演劇のコーナーという、わっているのかいないのかよくわからない(いや、わかってなくて演劇コーナーっていうのもあり得ないとは思うが)売り方をしていた。で、昨日はカズオ・イシグロ『わたしを離さないで』、アルチュセール/ランシエール他『資本論を読む〈上〉』他、ほぼ初挑戦の西尾維新と那須きのこのライトノベルなどを購入。

・そういえば引っ越し直前に目白のBookOff(こちらは異様に店員の接客がうざったく、なるべくなら入りたくない感じがあるのだが)では単行本半額セールという、他の店舗でもやっているのかよくわからない、あからさまな在庫処分セールを行っていて、おもわず荷物になるにもかかわらず10冊ほど購入してしまった。そこではウンベルト・エーコ『薔薇の名前<上>』、舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』、諏訪哲史『アサッテの人』などを購入。

・実家では残してあるCDの中から、高校生の(ハードロック小僧だった)ときに愛聴していたInner Galactic Fusion Experience with Richie Kotzenを聴く。
Inner Galactic Fusion Experienc eWith Richie Kotzen
Richie Kotzenは日本的には1999にMr.Bigに加入したことで知名度を上げたらしい。Mr.Bigでの演奏は聴いたことが無いが、テクニカルでエモーショナルという、言葉にするととっても日本人好みのギタリストで、彼個人の資質としてはファンクなどの黒人音楽がベースにあるというのが、他のテクニカル系ギタリストとの大きな違いだった。このアルバムではいわゆるプログレ経由のフュージョンを展開している。当時僕はこういうのがジャズだと半分くらいは本気で思っていて、即興演奏が好きだったこともありよし、大学に入ったらジャズ研に入ろう、とこのアルバムを聴いて思った、とまでは言わないが、相当にギタープレイの高度さとテンションに引き込まれたものだった。おそらく大学でハードバップ等を演奏しているときにこれを聞き返しても何も感じるところは無かったかもしれないが、今回このアルバムの最後に入っているアコースティックのバラード(ハードロックのミュージシャンはアンプラグドという形態でバラードを演奏するのが非常に好きなのである。要するに演歌だ。)を聴こうと思ってその他も聞いてみると、やっぱりなかなかにかっこ良い。パンク以外は許せん。という人には薦められないが、これはこれである種の様式美だ。しかしこれをフュージョンと呼ばせてしまうところに、「フュージョン」という言葉のいい加減さというか、寛容さというか、そういったものがあって、これはクロスオーバーという言葉との違いがあるのか無いのかも良くわからないのだが、この辺り少しまじめに考えてみようかとも考えている。何を持ってフュージョンなのか?8ビート/16ビートか?電気楽器か?ジャズロックとは?などなど。具体名を出すと、Mils Davis, Return to Forever, Jeff Beck, King Crimson, Area, Herbie Hancock, Maceo Parker, Donald Byrd, Kenny G, David Sanborn, Jamiroquaiあたりか。

・今日は実家に帰ったついでに髪を切ってもらう。まあ、前よりはすっきりしたか。

・帰ってきていい加減一部屋に押し込めて放置していた段ボールの類いから荷物をなるたけ整理。ようやくこの部屋が物置でないことがかろうじてわかるようにはなったかまだなっていないのか。

No comments: