Tuesday, December 30, 2008

日記 2008/12/29

・ベケット『マロウンは死ぬ』を読む。面白い。前半の何も起こらなさのようなものから、後半のある種ドラマチックと言える展開がある事自体に少し驚いた。もっと何もないまま終わるのかと思っていたが、死に溶け入るような最終盤は感動的ですらある。

・最近買った某雑誌の特集が、それと意図してはいなかったが次の『アラザル』で書こうとしていることの参考になりそうであることに気づく。

・次の『アラザル』といえば、某作家さんにインタビューをしました。詳細は追って告知します。

・そういえばここでは書いていなかったが、佐々木敦『批評とは何か?』が出版されました。これはその名も『批評家養成ギブス』という、僕が参加していた塾と言うかワークショップというか、その講義録な訳ですが、恥ずかしながら僕の駄文も生徒の書いた文章として乗せてもらっています。しかし佐々木さんの講義自体は非常にスリリングであり、批評を志す人ならずとも読み応えのある本になっているとおもいます。その他『アラザル』のメンバーの文章も読めます。

・知人に久しぶりに連絡したら、その『批評とは何か?』を立ち読みして、僕の名前を見たと言われた。まあ書店で売っているものであり、普通のこととはいえ、少し驚いた。

・今年の多分更新はここまででしょう。最後は更新がなかなかできなかったので、来年はもう少しポストしたいと思います。皆様良いお年を。

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