Saturday, October 04, 2008

液晶絵画展 2008/09/22

東京都写真美術館で開催されている『液晶絵画』展を見た。

プロジェクターを使った作品もあったが、展示会の名が示す通り主にsharp製の液晶テレビを利用したヴィデオアート作品が多く展示されていた。その前に見ていたパラレル・ワールド展と比べると、液晶絵画展のほうがずいぶんと楽しめた。

まず会場の広さに対して作品の配置のバランスが良いのがいい。現代美術館等はちょっと広い、というか大き過ぎて、それなりの規模を前提として企画された展示でないとなかなかその会場の魅力を伝えられないように思うが、写真美術館くらいのサイズだとずいぶんフットプリントがちいさくて、今回のような企画でも十分魅力的な展示にすることができている。もちろん会場が小さい分楽できている、ということが言いたい訳ではないけれども。

展示されている作品も刺激的なものが多かった。気に入った作家/作品を挙げてみると
・小島千雪/リズミカルム、砂の陸
・ビル・ヴィオラ/プールの反映
・やなぎみわ/Fortunetelling
・邱黯雄(チウ・アンション)/新山海経2

不勉強でどれも知らない作品だったが、やはりヴィデオアート作品となると時間軸にそってどのような作品を構築するかが大きな課題となることがよくわかる。

他にもブライアン・イーノの作品も良さそうだったが、全体を見るのに80分以上かかり、せめて作品のコンセプトを体験するだけでも多分10分くらいは見てるべきところ、時間の都合でそそくさと次ぎにいってしまったので、これはもしも機会があるならもう少しゆっくり見てみたい。

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